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ヒト胚子模型ふたたび; Congenit Anomに掲載(白石)

3Dプリンタとは、通常の紙に平面的に印刷するプリンタに対して、3D CAD、3D CGデータを元に立体を造形する立体プリンタのことです。従来の方法としては、コンピュータ上で作った3Dデータを設計図として、液状の樹脂に紫外線などの光を照射し、少しずつプラスチックを硬化させることで 立体物を作るのが一般的でした。これに対して25年程前から「積層造形」という方法が開発され、3Dプリンタ−が低価格で供給されるようになってきました。

「積層造形」では、1mm以下の薄い樹脂や石膏などの材料を少しずつ積み重ねて立体模型を作るという方法です。ひも状のものを作ってぐるぐると輪を作って積み重ねて行く手法は縄文土器や焼き物の手びねりと共通のものがあります。データさえあれば”金型なしで”3Dプリンタが模型を自動で作ってくれます。その手軽さから、工業分野から医療、歯科、玩具、アートまで広く応用されつつあります。最近では、10万円前後の商品もあり、家庭でも購入できる価格帯になってきています。私たちは、MRIdataから3Dプリンタを用いて立体像の作成を行っています。

コンピュターグラフィックスは進歩し、display上で立体的にものをみることが可能になっていますが、実際にモデルを手に取ると、イメージと随分違ったり、新たな発見があったりします。3Dプリンタを用いた立体模型は、ヒト胚子の研究や教育への応用が期待できると考えられます。昔Zieglerらのモデルがヒト発生を体現したように、3Dプリンタを用いた立体模型は新たな伝道師となりうるのでしょうか。

Shiraishi N, Yamada S, Takakuwa T. Three-dimensional Models Once Again – for research and teaching of early human development, congenital anomalies, 2013; 53, 58-59

 

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