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2)研究の対象

研究対象の胚子・胎児の時期は…

胚子期、胎児期初期を解析対象としている

ヒトは受精後約38週で生まれます。そのうち3-9週は器官を形成する重要な胚子期(器官形成期)と呼ばれます。この時期はさまざまな異常発生をおこす危険性がある臨界期です。この時期を詳細に検討することは、現在知られる先天異常発生の病理を知る手がかりとなるでしょう。

私たちは、胚子期から少し発生の進んだ胎児期初期(10-13週)についても正常な発生についての形態学的研究を行なっています。この時期になると、臨床胎児エコーで発生状況を診断できるようになります。より精度の高い診断のために、私達の研究は役立つ可能性があります。

研究対象の胚子・胎児標本の所在は…

現在、上質のヒト胚子・胎児標本群(コレクション)は、世界でも限られています。研究室では、京都コレクション(京都大学医学研究科)の胚子期、胎児期標本群、連続組織切片、1200体の胚子MRI画像データ、島根大学医学部の胎児期初期標本群、Blechschmidtコレクション(Göttingen大学)の連続組織切片標本群を使用させていただいています。