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胃の形成

 

胃は器官形成期の後半であるカーネギーステージ(CS)15−23にかけて腹腔内での下降、頭尾軸と背腹軸、それぞれに関する回転と大きく3つの変化があると言われている。

胃は胎生第5週頃(CS13)に前腸の局所的膨隆(原始胃)がおき、紡錘型になる。胃底部はドーム状に膨隆し、噴門部は三角形、胃角部が胎生第8週頃(CS21)以降、鈍角になる等の特徴がみられる5(図8)。また、発生に伴って、胎生第7週頃(CS18)頃、胸部から腹部に(Th8レベル)に下降する。胃は管の長軸についての90度回転が胎生第6週から始まるとともに、背側が大きく膨らむことにより大弯が形成される。左迷走神経が前面に来ることや網嚢が形成されることもこの回転で説明できる。

頭尾軸に関する回転と背腹軸に関する回転は、比較的若いステージでは、噴門、幽門を結んだ直線を軸にして回転し、噴門、幽門を結んだ直線が回転し、出生時の噴門、幽門の位置に落ち着くと言われている。比較的若いステージでは、大弯、小弯の湾曲はそれほど大きくありませんが、発生が進むにつれて、大弯、小弯の湾曲が顕著になります。

CS23の胃立体像 成人に比べ胃底部の膨隆がめだつ